夫の家族サービスという言葉について
夫の家族サービスという言葉について
この言葉を使う大半は男性であり、本人は特に深く考えずこの言葉を使っている。サービスという言葉には「やってやっている」「してやっている」「時間を作ってやっている」家族のために。という気持ちが込められている。また、サービスという言葉から連想するのは「本来は費用や賃金が発生するところを無償で与えます」のように本当はやりたくないが仕方ないというネガティブな感情が含まれている場合が多くあります。
- 子供を連れて遊びに行く=家族サービス
- 妻と子供たちを連れて出かける=家族サービス
- 家族で旅行に行く=家族サービス
- 食事を作る=家族サービス
- 家事を手伝う=家族サービス
- 食材を買いに行く=家族サービス
このような言葉を発する夫の大半は家事育児を舐めている。
ある依頼者の夫は「平日は朝から夜まで毎日仕事で疲れている。週末の休みは自由に好きなことがしたい」と言う。このような人は共働きで働いている妻にも冷たく、夫婦関係だけではなく家庭内が上手くいっていないことが非常に多いということが分かっています。
働いて疲れているのは妻も同じ。仕事が終わっても、食材の買い出しや食事の用意に片付け、洗濯、掃除、子育てを当たり前にやっている妻は、それらについて家族サービスという言葉をほぼ使いません。
妻が「家族で出かけよう」と提案すれば、夫は「たまには家族サービスしなければ」と言う。周囲には「せっかくの休日だったが家族のために○○してきました」と自分が他人からよく見られたいためか自分はいい夫、父親やってますとアピールします。その違和感を周りの女性は瞬時に察します。こういう夫の場合、数年後には夫婦仲が上手くいかなくなって、浮気に走るケースも少なくありません。
「家族と出かけたいので一緒に出かける」
この様に考える夫も今ではだいぶ増えてきました。新生児の世話等、最初は分からないのは妻も自分も一緒。妻に教えてもらいながらご飯やオムツ交換、遊び相手もやりたいからやっている、親として必要なことだからやっているので「家族サービス」という上から目線の言葉は出てこない。公園も子供と一緒に行きたいから行く、旅行も家族みんなで楽しみ良い思い出を作りたいから行っていると。
夫や周囲の家族サービスという言葉に何も思わない人もいます。しかし、発する言葉によって夫が結婚、家族、育児をどのように考え見ているのかを垣間見ることができます。家族と時間を一緒に過ごすのは義務でもなくサービスでもない、家族として普通のことです。